保健師&思考調整「大山 彩佳」さんをインタビュー!
2022年7月28日




大山 彩佳
フリーランス保健師として特定保健指導を実施。
マインドマップを用いた思考調整を
テーマにサービスを展開。
記事のポイント
- フリーランス保健師の仕事とは?
- マインドマップを使った思考調整サービス
- 自分を認められる様な「軌道修正」の考え方




目次
保健師になろうと思った理由






様々な家庭環境に関われる仕事に、魅力がありました。
自分の養育環境が影響していると思うのですが、小学生の頃に家の中がギスギスしていて、誰に相談していいか分からず、もやもやしていました。そんな中、中学生の頃にテレビで保健師の特集を見て、様々な環境にある家族が抱える悩みや地域の問題に、唯一入っていくことができる職業なのでは?と魅力を感じたのがきっかけです。
当時、看護師ほど認知されていないイメージでした。しかしそれが、裏側で支えている医療関係者というか、影の存在というか、人知れずある隠れ家的な魅力を感じたのも1つのきっかけですね。
保健師になるために、私は初めにしっかり看護学校で学んで、大学に編入するかたちで資格をとりました。編入したら、強制感にとらわれ毎日ルーティンをこなすような看護学校と違って、「大学ってこんなに自由なんだ」って驚きましたね。両方を知ることが出来てよかったと思います。しかし実習では、元々の「保健師ってこんな感じ」のイメージが崩れたことがあります。行政保健師ではあまり自由に仕事できる働き方ではないのかと感じ、実際に働いていた保健師さんにお話を伺いました。「表に出過ぎないからこそ、保健師という仕事は輝ける。」そう教えて頂いたことは、今でも記憶に残っています。
これまでのご経験






地域包括支援センターで勤務後、自分を見つめ直しフリーランス保健師へ!
保健師免許取得後、行政委託の地域包括支援センターに3年間従事しました。保健師と聞くと、保健所で働く保健師をイメージする方も少なくないかと思います。
行政委託の地域包括支援センターの業務は、申請や会議を通さないと動くことのできない行政保健師に比べると初動のスピードが違います。連絡があればすぐに現場に向かい、自分の判断で他機関と連携をとり対応できる。行政で漏れてしまう部分をサポートするというような、まさに影の存在というか裏側で支えるという感じです。また、職場には社会福祉士やケアマネ―ジャーもいたので、保健師の立場では気が付かないような、様々な意見が聞けることもすごく学びになりました。ただ、仕事が楽しすぎて歯止めがきかなくなりパンクしてしまったのか、体調を崩し休職。休職期間中約1年家に引きこもり、社会のレールから外れた感覚にショックを受けて、「自分にはなんの価値もない」「役に立たない」「何をしていったらいいのか」「何がしたいのかわからない」と悩んでいた時に、思い切ってカウンセリングやコーチングを受けました。少しずつ気持ちと身体が回復してきた所で、保育園看護師をしましたが挫折…。
再度今後について検討し症状・休職経験も伝えた上で、業務委託となりますがフリーランスとしての働き方ができる会社へ就職を決めました。
そして現在は、フリーランス特保保健師と軸調整・マインド秘書を兼任してます。




保健師×思考調整という働き方






自分と利用者様、どちらのマネジメントもしつつ働いています。
軸は2つあって、1つ目はフリーランス保健師として、特定保健指導をしています。主にメタボリックシンドロームの方を対象とした、生活習慣改善の指導が中心ですね。他には前職の経験を活かして、介護予防のための高齢者支援もご依頼を頂くこともあります。
一連の流れとしては、委託契約をしている会社からの案件を見て、引き受けるか否か選択します。お引き受けした場合は、自分でアポイントメントを取り訪問か遠隔(リモート)での面談日程調整を行います。日時を調整して当日面談後、オンラインにて記録、受理された時点で1件完了となります。先方との調整は必要ですが、案件さえあれば、好きな時に好きな件数を組み込めます。今は自分をマネジメントしつつよい働き方ができていると思います。
2つ目は軸調整・マインド秘書として思考の調整(整理)をしています。以前マインドマップを使って知人の話を聞いた際に、「凄いよ、これなかなかできる人いないよ、サービスにしてみたら?」と言って頂いたことがきっかけでした。サービスに打ち出すまでは少し覚悟が要りましたが、「あなたにしかできないことをやりなさい」と恩師に言って頂いたことが心に残っていて、やってみようと思えました。
こちらは、マインドマップを使用し会話していく中で、苦しかったこと・苦手なこと等見ないようにしてきたことを引き出し、俯瞰してみます。そうすることで傷が癒されて、自分をよい視点でみられるようになり、自分を認めることが出来るようになります。そして、過去から抱えてきた未完了の思い込みを紐解きながら、どんな未来を描きたいかピュアな本音を引き出して、今どんなアクションを起こしていくか一緒に考えていきます。
結果として、自分の捉え方や感情のボキャブラリーが増えていくことで、自分も他人も許すことができます。それが「無意識に発揮している才能」の発掘につながります。
こちらは独自のサービスですので、SNS発信や口コミでお客様とのご縁が繋がります。また、サービス内容としては変わりませんが、個人事業主コンサルタントの方から委託を受けることもあります。講師と受講生の双方の軸調整を行いながら、互いがより良い関係の中でナチュラルに成果が出せるようアシストさせて頂いています。




今後の展望






予防的軌道修正の場所を作りたい。
保健師の仕事も軸調整の仕事も「軌道修正」と捉えています。誰かの正解や世間の多数を採用しすぎて、自分自身や自分に合うやり方が分からなくなってしまうことって多いと思うんです。
そんな時、殻に閉じこもらず少しでも誰かと触れ合ってお互いに気付き合う、楽になる、助け合える、そういった予防的軌道修正の場所を作りたいです。
気軽に相談できる場所がリアルでもオンラインでもいろいろな場所にできて、繋がることでその人が「軌道修正」できるきっかけをつくれるような場所にしたいと思ってます。
今は個人を対象に面談やセッションをしていますが、今後は今の活動をベースに支えてくださる方々と規模を大きくしていきます。
特に、心も体も不安定になりやすく人生のターニングポイントでもある妊娠・出産を迎え、子育てに悩むママ向けに母子包括支援センターを作りたいと考えています。
自分自身、精神的虐待や共依存に気が付かず生きてきました。休職と退職を機に向き合って気付いた経験や、各々の分野のプロである仲間と共に、お支えできることがあれば嬉しいなと思っています。
読者へのメッセージ






そのままのわたしで、あなたで、進みましょう!
時には迷子になっていい。間違ってもいい。経歴も気にしなくていい。誰になんと言われようと、生まれてきたこと、今生きていることの尊さに立ち返る時間が1秒でも1分でもあれば、自分や子どもや旦那さんや周りの誰かに、ほんのちょっと優しくできると思っています。すると、世界は思っている以上に自分に優しいんだと、周りの優しさに触れることができ、心があったかくなります。
ピュアな本音と感覚を信じて今を生きることに注力するだけで、がむしゃらに頑張らなくても道は切り開かれる!大丈夫!
そのままのわたしで、あなたで、進みましょう♡とお伝えしたいです。
大山彩佳さんのことをさらに知りたい方はこちら!